2005年9月14日(水)
百周年の第一号ともいえそうな日本庭園計画が動き出した。サンパウロ市のチエテ川改修事業が日本の国際協力銀行(JBIC)による融資で実施されていることを受け、サンパウロ州エネルギー上下水道局は百周年を記念した大規模な日本庭園の造成を始めており、第一回の植樹が九日行われた。
ウイリアム・ウーサンパウロ市議の仲介で、百周祭協会(上原幸啓理事長)と県連(中沢宏一会長)、戦後移住者協会(小山昭朗会長)が協力している。場所はピニェイロス川とチエテ川の合流点にある二千五百平米の台地。いわゆる〃セボロン〃の間に位置する。
九日には五十五本持っていった桜のうち五本を植えた。十三日にはさらにイッペーも加える。今後はツツジ、芝生も植える予定。正式なイナグラソンが予定される来年八月には咲くよう手配している。
中沢会長は「とにかく巨大な空間です。日本的な庭園にしたいと思っています」と抱負を語った。
チエテ川といえばかつてはボート競技も行われた美しい川だった。「チエテが綺麗になることはサンパウロ市民の夢ですよ。少しでも日系社会がそれに協力できたら」。
現在は地続きになっているが、公園ができたら切り離し島のようになる。将来的にはその対岸にも植樹を進めていく。