鳥肌が立ち、涙がにじんだ全伯太鼓選手権の響きは忘れない。
あの日から何度か各地で太鼓の演奏を聞く機会があったが、どうも上手くなっている気がしない。それどころか気迫や凄みのようなものがなくなってしまったようだ。勿論すべてのチームを見たわけではないので全体が、とは言えないが。
大会と各地イベントでの集中力も違うだろうが、最近ますます激しくなりつつある、あのアクションに原因がある気がする。叩くときに飛び跳ねたりバチで上や左右を指したりする「振り付け」は見ていて面白いが、いい音を出して叩くためには気が散るのではないだろうか。
太鼓協会はまだ先日の「優勝剥奪」からはっきりした結果を出さない。きちんとした指針を持って、せっかく広範囲に根づきつつあるブラジル太鼓をまっすぐ導いてほしい。(郁)
05/09/14