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読み書き難解が74%=過去4年間で状況ほぼ変わらず

2005年9月9日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】ブラジル国民の二六%は読み書きが完全にできるが、残り七四%は部分的にしか理解できないとの調査結果が発表された。調査会社IBOPEが部分的文盲を中心に十五歳(小学校卒業年齢)から六十四歳までを対象に調査したもので、四段階にランク付されている。それによると全く読み書きのできない完全文盲は七%で、調査が始まった二〇〇一年は九%、二〇〇三年は八%で推移してきた。
 主題やタイトルなどわずかに理解できる(例えば予防ワクチンの年齢や日付など)クラスの、いわゆるレベル1は三〇%となっており、過去同様の係数となっている。短い文章や大体の内容が判別できる(就学年数四年から七年)レベル2は三八%で、二〇〇一年の三四%よりは上昇した。完全に理解できるクラスのレベル3は二六%と二〇〇一年と同じ数字で、改善されていない。
 この調査はユネスコが七〇年代に始めたもので、来年は世界で統一テストを実施し、文盲率を把握したいとしている。ブラジルではIBOPEが二十題の設問で行っており、学力テスト以外にも家族構成なども調査している。ほかにも数学も同様のテストを行っているが、読み書きは出来なくても計算機なしで計算できる層がかなり多いという。