ホーム | 日系社会ニュース | 目玉は「海底世界」=花とイチゴ祭りが開幕=地元の名産物で演出=アチバイア

目玉は「海底世界」=花とイチゴ祭りが開幕=地元の名産物で演出=アチバイア

2005年9月9日(金)

 アチバイア・オルトランジア協会(平中信行会長)が主催する第二十五回花とイチゴ祭り(吉田ネルソン高男実行委員長)の開会式が六日夜、エドゥムンド・ザノニ市立公園(オラシオ・ネット通り1030)の会場で行われた。
 同市や近隣の市から関係者約五百人が集まり、サンパウロ総領事館の西林万寿夫総領事やアチバイア市のジョゼ・ロベルト・トリッコリ市長も臨席して二十五年目の節目の年を祝った。
 平中会長は「二十六年前、アチバイアの花とイチゴを全国に広めようと市役所と協力して始めたものが、それぞれの努力と応援でこんなに続けてこられた」と喜びを語った。
 また、「二〇〇八年の日本移民百周年に向けて、一年中緑と花にあふれる公園の建設を考えている」と現在進行中のプロジェクトについて触れた。
 開会式後、メイン・パビリオンのリボンが西林総領事らの手によって解かれると、「海」をモチーフに飾り付けられた異空間へと参加者は足を踏み入れた。
 不思議な海底世界を再現した空間を、来場者はまるで竜宮城に迷い込んだように見回って進んでいった。
 波の音がどこからともなく聞こえてくる。天井は波を水面を模した布で覆われ、壁には海の生き物たちが描かれている。まるで本物の岩や珊瑚のように見えるオブジェも全て花や葉で彩られ、見れば見るほど魅惑的だ。
 この装飾は一ヵ月以上前から毎日約三十人のボランティアが集まりこつこつと作ったもの。当日はオープンの前ぎりぎりまで作業していたという。
 デザインや飾り付けのリーダーである吉田実行委員長は「メンバーの中には、日本に行ったときに実際に水族館で海の景色の研究をして、資料を持ってきてくれた人もいます。今年は二十五周年ということで、今まで以上に変わったものでお客さんをびっくりさせたいと思い試行錯誤しましたが、よくできたと思います」と感慨深げ。
 見てほしいポイントとして「シンプルに見えるものもよく見ると細かく手が入っています。ゆっくり時間をかけて見てください」と話した。
 開催日は七~十一日、十六~十八日、二十三~二十五日。午前九時から午後六時まで。
 入場料は一般十二レアル(六十歳以上と学生証提示で六レアル)、木、金曜五レアル。