2005年9月7日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】ブラジルはレアル通貨の高騰と高金利、経済成長率低迷に関わらず、国連貿易開発会議(UNCTAD)から投資有望国として世界第五位にランクされた。
第一位は中国、続いて米国とインド、ロシアの順であった。しかし、投資専門家の間では、ブラジルはロシアを抜いて四位という順となっている。投資有望国の上位十カ国中、半分を途上国が占めた。
海外直接投資の基準は、市場開放度と原油暴騰に耐えられる体力、経済成長率、テロリストの有無、金融危機の可能性などで測る。ブラジルが劣るのは、経済成長率だけ。
直接投資の誘致戦争で決め手は、為替政策とみられている。ブラジルの為替政策はレアル通貨の高騰と輸出品の割高とダブル・パンチを受け、不利な条件をかこっている。
他にもブラジルが不利な条件はある。世界一の高金利と重税、複雑な課税システム、旧態依然の労働法、インフラの不備など。しかし、周辺のラテン・アメリカ諸国は、メキシコを除いて遥か彼方にある。