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アルモニア学園=日伯学園化構想が浮上=百周年事業=増築計画から発展か

2005年9月7日(水)

 コレジオ・アルモニアを百周年で日伯学園化する話し合いが五日、祭典協会事務局で行われた。出席したのは同校役員と、新しく日伯学園構想を練っているグループから宮尾進氏(サンパウロ人文研)、鈴木正威氏(同理事)、田尻慶一氏(国外就労者情報援護センター専務理事)ら三人、および文協会長時代に同構想を推進した山内淳氏、小松雹玄氏ら計十六人。
 合体を呼びかけているのは祭典協会の大浦文雄総務副委員長。「新しいプロジェクトとして今から入れるのでなく、すでに四事業の一つに選ばれたアルモニア増築計画の枠内の話として日伯学園化ができればと思った」と動機を説明した。
 同校は日本語が必修科目なほか、和太鼓、碁、柔道など日本文化に関わる科目を積極的に取り上げている。ブラジル力行会が土地を買って五三年に学生寮を建設、九二年から教育センターとしてコレジオにし、現在は高校まで作っている。「すでに日伯学園といってもいいのでは」と同校幹部はいう。
 日本の大学へ進学できるような筋道を作れるのか、日本からの教師の派遣や教材の援助は可能か、などいろいろな検討課題も挙げられた。話し合いの結果、アルモニア側は承諾したが、日伯学園構想側からは近日中に回答される。
 「元来、とても似ている考え方。なんども検討されてきた日伯学園構想が同校に反映され、日本文化を普及する基調が強まれば」と大浦副委員長は期待を込めた。