2005年9月7日(水)
今回で三回目となる皇居勤労奉仕団(渡邊忠団長、ブラジル日本会議主催)の三十二人は一日夕、サンパウロ市内のニッケイパラセホテルで出発式を行い、同日夜日本へ旅立った。
ブラジル日本会議(上野アントニオ会長)の小森廣理事長は「日本人は本当の民族精神を忘れていないか、と総選挙にあわせて訴えてきたい」と意気込みを語った。
訪日する三十二人のうち、これまでも参加したことがあるのは三人。中でも、服部修平さん(24、3世)は、唯一の三回連続参加となる(東京水産大学に留学中のため日本からの参加)。奉仕団の大半はサンパウロから、三人がパラナ州からの参加者。
作本とみ子さんは「父が靖国神社にお参りするのが夢でしたが叶いませんでした。愛国心というよりは好奇心が大きいですが、意義があることだと思っています」と話した。
出発式では上野会長が「私は一昨年奉仕団で日本へ行って感激した。口では表せない気持ち。皆さんもそんな感情を持つでしょう。体に気をつけて満喫してきてください」と参加者を激励した。
団員は役員らに見送られてバスで空港へ向かった。
奉仕団は五日に靖国神社に参拝、墨田区のケーブルテレビ、さくらチャンネル9で今回の活動に関して取材を受ける。
六日から九日までは皇居清掃、十日に明治神宮で日本会議本部が主催する昼食会に出席する。その後は自由行動となる。