2005年9月3日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】八月度の貿易黒字は三六億七二〇〇万ドルとなり、単月での史上最高を記録した。順調な国際取引に終始したことで新記録のオンパレードとなった。
黒字の原因となった輸出の伸びは顕著で一一三億四七〇〇万ドル、輸入も急増して七六億七六〇〇万ドル、今年の累計黒字は二八三億四八〇〇万ドル、過去十二カ月間の累計黒字は四〇一億八〇〇万ドルとなった。さらに貿易総額は一八二三億四〇〇万ドルで国内総生産(GDP)の二七%に達した。
注目されるのは輸入の伸びで、八月度は昨年同月比三〇・六%だった。これに対し輸出は一九・九%にとどまり、比率では始めて年内で輸入に超された。しかし輸出の船積が二カ月連続で一一〇億ドルを超過したのは未曾有の出来事。
加工品輸出が五九億六三〇〇万ドルと、昨年比二一・五%増で牽引車となってこれまた新記録の仲間入りをした。不調を危惧された第一次産品は国際相場の高騰もあり、二三・八%増となった。逆に半製品は二・八%減少した。ルーラ大統領は上機嫌で、ドル安をはね返しての輸出増加は企業努力の成果だと絶賛している。