2005年9月2日(金)
電信庁(Anatel)は二十六日限りで電話による苦情や問い合わせの受付を廃止した。予算の交付遅れが廃止の原因で、再開のメドは立っていない。電話に関する苦情は全国ランキングのトップを占め、一カ月平均二十七万件、八〇%が問い合わせで二〇%が電話会社への苦情だった。昨年一年間では二百五十万件に達した。このサービスは一九九八年に開始、二十四時間体制で常時六十五人が応対していた。今後は書状、ファックス、Eメールでのみ受付ける。
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昨年十月から操作を停止していた、信号無視の違反車を写真撮影するレーダーがサンパウロ市で復活した。取りあえず交通量の多い二十カ所の信号に設置され、一カ月以内にさらに三十七カ所新設される。警官がいないと見て赤信号で飛び出すと罰金となるので要注意。このレーダー設置で通称マロンジーニョの交通警官の首切りが始まっており、警官らが抗議している。
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国内の密輸王といわれ、昨年六月に連警に逮捕された中国生れブラジル帰化人のロウ・チョング被告が懲役四年の実刑判決を受けて、バウルー市の刑務所に収監された。検察は刑が軽すぎると異議を申し立て、弁護側は保釈の申請をした。同被告はサンパウロ市の商品流通のメッカヴィンテ・エ・シンコ・デ・マルソを根城に月平均五〇〇〇万レアルの収入を得ていた。
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警察署長が計画したオトリ捜査が失敗し、殺害される事件が発生した。サンパウロ市近郊のフェラス・デ・バスコンセロス警察署長は、車強盗の被害を届けたカップルの女性が携帯電話も盗られたことを知り、犯人逮捕に一計を案じた。女性の父親を装い携帯に電話し、応対した犯人に娘が戻らず心配していると語った。犯人はすぐ機転をきかし誘拐に仕立て身代金を要求した。受渡し場所に出向き犯人を逮捕するはずだったが、不運なことに犯人は父親の顔を知っていて、近づいた署長を何も言わずに射殺、逃亡した。警察は応援を頼み、包囲して逮捕すべきだったと悔んでいる。