2005年8月31日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】南部地方でサイクロンが発生し、最大風速時速一五〇キロを観測した地区もあり、被害が続出した。気象庁によると大陸上空にある熱帯性高気圧に、南から流れ込み寒気をともなった低気圧がぶつかり合ったことでサイクロンが発生したとしている。
リオ・グランデ・ド・スル州パッソ・フンド市では時速一五〇キロの突風が吹き荒れ、人家が被害を受けた。同州エレシン市では家の屋根や市内の街路樹が倒壊し、約一万世帯が停電となった。カスカベル市でも時速一一〇キロの突風となった。カンパーニャ市では百世帯の家屋が破損し、七世帯が避難した。このほか突風はマット・グロッソ・ド・スル州や中西部でも猛威を振った。
先週末、ヨーロッパとくにスイスを中心とした地区で豪雨による水害、日本では定番の台風が押し寄せ十一号は本土上陸して大量の降雨をもたらした。週末にはアメリカでハリケーンカトリーナが時速二八〇キロの強風で打撃を与えるなど、地球温暖化で異常現象が続発している。
いっぽうサンパウロ市では異常乾燥となり湿度は二四%と、最低許容範囲の三〇%を割込んだ。気温も真夏日の三十二度に達した。