コラム　オーリャ！

　政治問題も伝染するのか。
　郵便局絡みで日伯両国の政局が揺れている。
　日本の民営化問題はずっと前からの慢性ってやつだが、ブラジルの汚職疑惑は大統領が訪日した五月頃からクローズアップされ始めた。
　そもそも、国連改革でこのところ協調している両国だから、実は感染の機会は多かったのだが。
　懸念のひとつは、肝心の日伯交流にまで影を落としていることだ。
　解散総選挙の事態を招き、日伯議員連盟の橋本龍太郎会長が引退を表明したのがまず痛い。
　さらに、親伯派で知られた亀井静香議員が自民党を離脱。亀井派きっての「ブラキチ」議員の後藤博子参議も今後難しい対応を迫られそうだ。
　政治的なコネが弱まるとの見方もある中で、再活性化が期待された関係はどうなる？　
　「郵便局風邪」の回復はいつ頃か。　　（大）

　05/8/30