2005年8月27日(土)
七十五周年を迎えたマリリア文協。最初関係者は、公式に登録された一九三五年から数えて七十周年のつもりで準備を進めていたそうだ。それが、歴史を調べるうちに三〇年に創立されていたことが分かり、七十五周年になったのだとか。
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マリリアにオープンした移民記念館。計画の当初はセントロの文協会館に作られる予定だったが、多くの人に見てもらうため、野球やカラオケなど催しの多いクラブの中に開かれた。もし将来、日系クラブが閉鎖された場合、全ての展示品は市の博物館に寄贈されることになっているという。
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二十五日付で西林万寿夫サンパウロ総領事のことを紹介したところ「六六年ごろ総領事のお父上とご一緒して、働いた」という人から電話があった。本紙記事は「エンブラテルで技術指導していた(総領事の)実父」だったが、電話の人は「ブラジル政府がブラジルの通信の近代化をいかにするか、を政府間交渉で諮問した際、在伯大使館参事官の資格で来伯、諮問に答申したのが、総領事のお父上だった」と説明した。およそ四十年前のこと、総領事は当時中学生。同答申によって、六八年、各州に電話公社が設置されたという。
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最大手の広告代理店経営者で画家、また映画監督でもあるザラゴーザさん。その交流関係は芸術関係者を中心に幅広く、二十五日夜、自宅で主催した文協五十周年祝賀夕食会にも多数の友人アーティストが集った。日系画家ではザラゴーザさんと旧知の仲である画家の楠野友繁さんが。映画監督では『蜘蛛女のキス』や『カランジルー』で知られるエクトール・バベンコの姿が見られた。文協の上原幸啓会長とは、先日グラマード映画祭でグランプリを受賞した映画『ガイジン2』を話題に歓談していた。