2005年8月26日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】前払い方式(プレ・パーゴ)携帯電話のクレジットの使用期限が設定禁止となった。ブラジリア連邦民事地裁が十六日に判決を下したもので、前払いで金を受領しておきながら期限内に使用を強要するのは商行為に違反するとの見解を示した。
これにより現在、国内の携帯電話保有数七六五〇万台の八一%に相当する六二〇〇万台が前払い方式であり、今回の判決の恩典に属することになる。これまでは、ほとんどが九〇日間の期限で、クレジット金額を期限内に消化しなければ没収されていた。例えば三〇レアルのクレジットを入れて九〇日間以内に二〇レアルしか使用しなければ、残金の一〇レアルは電話会社に没収され、使用する場合は新たにクレジットを入れねばならなかった。
最近では電話会社の競争が熾烈化し、新しくクレジットを入れる際に前回の残金を加える方式が増えている。(この場合だと新たに三〇レアルのクレジットを入れると前回の残金一〇レアルが加算されて新規クレジット枠は四〇レアルとなる)。判決では、利用者が過失もないのに損失を蒙る契約は商法違反であると決めつけ、クレジット全額の保証を義務づけ、使用期限の撤廃を申し渡した。電話会社は判決を不服として控訴する構えを見せている。