2005年8月25日(木)
去る二十日に始まった汎ヅットラ花卉生産者協会(安武誠会長)主催の第十四回アルジャ・アフロード花祭りは、初日、二日目(二十、二十一日)とも好天に恵まれて多くの来場者で賑わった。会場の一角で〃おふくろの味〃を掲げて健康志向の手づくり食品を出しているブラジル農協婦人部連合会(ADESC)の店舗が、今年も来場者の注目を集めている。「大豆食キャンペーン」を主導している農協婦連の存在が、花祭り会場でも定着していることを示す一面だ。
去る七月中旬、サンパウロ市で開催された第八回日本祭りの興奮の余韻が、アルジャでの花祭りにも続いているようだ。店頭には豆腐、お湯を注ぐだけで出来上がるインスタント味噌、菓子、巻き寿司、食パン、など大豆を素材とした食品が並んでいる。豆腐はアルジャから約二百キロも離れているカッポン・ボニートの会員が作った大豆百パーセントの自信作。食感が良い、と評判だ。
さらに、野菜の一夜漬け、梅干し、福神漬け、赤飯、醤油味シイタケ、アルカショフラ、笹巻き弁当など多彩だ。餅はその場でついて白餅とあん餅にしており、完売の毎日だ。弁当も御飯をその場で炊き、おかずの卵焼きなども現場で調理した素材を使っており、初日、二日目は売り切れた。煮大豆を具に加えた巻き寿司は、健康志向を一段と高めたようだ。試行を繰り返しながら、ようやく商品化できた一品だ。
〃おからパン〃も同じだ。豆腐よりも栄養価が高いと言われている〃おから〃を素材の基本に据える発想も、主婦であり、母親でもあるADESC会員ならではのものだ。「甘みを押さえてあり、さっぱりした味なので、飽きない」というのが味わった人々の感想だ。会場で求める人が増えている品の一つだ。
この〃おからパン〃は市販されていない。「私たちは、家族の健康を第一に考えながら日常を過ごしているため、健康的で新しい食品の工夫を会員同士で話し合っています。買ってくださる皆さんのご意見も汲み入れています。アルジャはサンパウロ市内からも近く、会場はきれいな花でいっぱいです。あと四日間も健康的な手づくり食品を提供できるように頑張りますので、ぜひ、お出かけください」とADESCの吉泉美和子会長と栖山マリーナ事務局長は呼びかけている。
第十四回花祭りは、八月二十七日~二十八日と九月三日~四日の週末にも開催される。今年のテーマは「終わりなき感動」だ。