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百周年準備=心して=西林万寿夫=聖総領事=着任あいさつ

2005年8月25日(木)

 サンパウロ総領事館の西林万寿夫総領事(52)が二十三日着任あいさつし、「二〇〇八年の移民百周年の準備には特に心して臨みたい。任期は通常二~二年半だが、出来れば、晴れの舞台を経験したいですね」と抱負を語った。
 東京都出身。東大法学部を卒業し七五年に外務省に入省、マレーシア大使館一等書記官、ジュネーブ国際機関代表部一等書記官、ニューヨーク総領事館領事、シンガポール大使館公使、ボストン総領事と、海外での勤務歴は通算十六年半。同省では外務大臣官房海外広報官長、中南米局参事官などを務めた。 
 ブラジルは二度の出張経験があるほか、一九六六年からの一年間、電気通信企業エンブラテルで技術指導していた実父が滞在したゆかりの土地だ。
 「六七年に現天皇陛下が来伯されたのを記念し、こちらで作られたお土産のペナントが家の壁に飾ってあった思い出もある。ずっと関心を持っていた」
 前任地ボストンは学術の都。ハーバード大学のラテンアメリカセンター関係者と意見交換したり、ブラジルの政経事情の変遷に絶えず注目してきたという。
 日伯関係の課題としては、「いまはブラジル経済が好調な時期。日本でもブラジルが見直されている。経済関係の強化が促進できるよう取り組みたい」
 趣味はバイオリン演奏。腕前は玄人はだしだ。赴任先では地元のアマ楽団に積極的に参加、また公邸で演奏会を開催するなど、音楽を通じた国際交流にも励んできた。
 「三度の飯より音楽が好き。サンパウロでも飛び入り参加できる機会があればいいですね」と話した。
 夫人の喜久子さんは滋賀県出身。来伯は九月になるという。