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バス内で刺殺さる=グループ同士が乱闘の末

2005年8月24日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ市ピニェイロス区で二十一日夜、バス車内で若者同士のグループが乱闘となり、二人がナイフで刺された。うち一人は病院に収容されたが死亡、残る一人は幸いにも命を取り止めた。警察の調べによると、刺された二人はほかの仲間二十人とビラ・マダレナ区のフェスタに行き、そこで別のグループ五人とささいな事から口論となった。ケンカはその場で収まったが、二十人のグループが帰宅途中でバスがピニェイロス区レボウサス大通りに差しかかった際、五人のグループがバス停にいるのを発見、運転手に停車を命じて車内からののしった。これに怒った五人グループがバスに乗り込み乱闘となった。五人のグループのうちの一人が隠し持っていたナイフで二人を刺して逃走した。刺された二人はクリニカ病院に運ばれたが一人が死亡した。警察では五人のグループの行方を追っている。
 ピニェイロス区ではこの事件を含め、三日間で連続三件の殺人事件が発生している。フレイレ・アラウジョ通りで二十一日午前三時半、バール前で三十一歳の自動車修理工が射殺された。数人の目撃者がいたが、誰も犯人の顔を見ていない。修理工は麻薬密売で逮捕歴があることから、麻薬組織がからんだ犯罪と見られている。またオマグアス広場で二十二日午前十時頃、ホームレスが殺害された。警察では付近をうろついていたホームレス仲間を逮捕した。犯人は血のついたナイフを買物袋の中にしまって歩いていた。