2005年8月24日(水)
第三十三回グラマード映画祭は二十日、女性四世代の人生を軸に約百年にわたる日系ブラジル人社会の歴史ドラマを描いた映画『ガイジン2』(山崎チヅカ監督)をグランプリに選び、同日閉幕した。
制作費一千万レアル、完成までに三年を要した同作は監督、助演女優、音楽の三部門でも受賞。九月二日からの劇場公開を控え、大きな弾みがついた格好だ。
一九七三年に始まった同映画祭は南米では最大規模。山崎監督は二十五年前にも『ガイジン』でグランプリを受賞している。
助演女優賞に選ばれたロンドリーナ市の小野あやさん(77)は山形県生まれ。一九三三年に来伯し、七十歳まで青果売り場などで働いていた。オーディションで抜擢され、役者経験は今回が初めてだった。