2005年8月19日(金)
[ロンドリーナ]第九回パラナ俳句大会が、去る七月二十四日、当地生長の家会館で行われた。サンパウロ、マットグロッソを含め三州の作句者二十五人が参加した。パラナ日文連主催、ブラジル俳文学会後援だった。
主催者の上口一歩日文連会長は「俳句の世界も高齢化し、集まる人が年々少なくなってきているが、日本の伝統文芸を絶やさないよう、いつまでも大会を続けたい」、また俳文学会の間嶋稲花水代表は「みんなで集まって研鑽することで腕が磨かれていく。伸びるには自分の得意とすることを伸ばすことだ。自分の考えを自分の言葉で語ることが大切」と述べた。
大会の席題は「麦の芽」「ケントン」「虎落笛」。兼題、席題の三位までつぎのとおり。
席題一位 ケントンを呑んで生きるぞ百までも
竹田 欽二
二位 ケントンや余生の杖は一行詩 西田はるの
三位 虎落笛異国に老うて独り酒 間嶋稲花水
兼題一位 珈琲もぎそこが原点移民の史 新井 伯石
二位 脱耕の誘いに乗らず珈琲もぐ 渡部 チエ
三位 ブラジルは未来大国珈琲もぐ 竹田 欽二
同 ブラジルの空の広さよ珈琲もぐ 高岡 輝
(中川芳則通信員)