広島への原爆投下から六十年。世界中の人が平和を祈念した同六日、モジアナ線マットン市で日系先亡者慰霊碑の除幕式が行われた。
同地で亡くなった日本人の調査、名簿作成、建立まで、全て同地の非日系人によるもの。〇八年に百周年を迎えることを知り、今回の記念碑建立へ繋がったという。
他民族からの顕彰。「日本人はブラジル建設の同士」との認識からだろう。一世紀の歴史を感じた。
除幕式に参加し、「いや、僕らも頑張らないとねェ」と襟を正した百周年祭典協会役員の肩書きを確認しようと、同協会事務局に電話。
「誰も分からないので、後ほどお掛けください」――溜息が出た。 (剛)
05/8/19