2005年8月16日(火)
井上祐見の歌謡ショーが十三日、リベルダーデ区のブラジル宮城県人会館で開かれた。七度目の南米公演のトリを飾るこの日のショー。約二百人が会場を訪れ、二時間あまりにわたって井上さんの舞台を満喫した。
午後二時半に始まったこの日の公演。県連日本祭りへの出演をのぞけば、四年ぶりのサンパウロ市公演となる。
井上さんは『Sou Japonesa』や『根来恋歌』、『あなたに会えてよかった』など自身の曲のほか、北島三郎『祭り』、都はるみ『好きになった人』などを熱唱。花柳龍千多さん、丹下セツコさんが特別出演で踊りを披露する場面もあり、会場からは大きな拍手が送られた。
二時間あまりにわたったショーは最後に井上さんの最近の曲「心ひとつに」を会場で合唱して終了した。
「本当に良くなってきた」と語るのはスザノ市から訪れた有田正さん、マサコさん夫妻。
井上さんがはじめてブラジルを訪れた時のスザノ公演で、帰りの遅くなった井上さんを自宅に泊めて以来、公演に足を運ぶ。「大人っぽくなりましたね」。七年間を振り返り、マサコさんは目を細めた。
公演を終えた井上さんは、「久しぶりのサンパウロ公演で、すごく懐かしい顔にも会えました。ずっと応援してくれる人も来てくれてうれしかった。楽しかったです」と明るい表情を見せた。