2005年8月16日(火)
ジャーナリストの山城ジョゼ氏が十二日午後八時半、サンパウロ市内の自宅で、老衰のため死去した。九十二歳。自宅で転倒、一時入院していたがすぐ退院、家族に見守られながら、診察に来た医師にもしっかり礼を述べて、眠るように亡くなったという。
一三年サントス市生まれ、戦前「日伯新聞」ポ語版記者。戦後「フォーリャ・デ・サンパウロ紙」、サンパウロ州工業連盟機関誌「工業と発展」「ヴィゾン誌」などの編集長を歴任した。厳しく的確な評論活動に定評があった。
「日本の現代・過去」「さむらいの歴史」「十六、十七世紀の日本に対するポルトガルの影響」など著書多数。つねに日本人の子孫であることを意識し、特に日本がらみの著述が多い。七八年、日本政府から勲五等瑞宝章を受章した。
十三日、モルンビー墓地で葬儀、埋葬された。安田ファビオ氏らたくさんの友人、ジャーナリストが会葬した。