2005年8月12日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】大統領夫人の外国旅行費などの支払いで二〇〇一年に労働者党(PT)の基金から二万九四三六レアルを引き出した疑いについて、郵便局CPI(議会調査委員会)は十日、ルーラ大統領に詳細な説明を求めた。
ブラジル銀行サンパウロ支店にあるPTの基金の口座記録によると、〇三年十二月に一万二〇〇〇レアル、〇四年一月と二月には六〇〇〇レアルが大統領の名前で振り込まれた。同CPIは大統領の負債を誰が決済し、同口座に入金したかを確認する方針だ。
党の基金は選挙違反で徴収された罰金を元に、国庫が毎年約一億二〇〇〇万レアルを党に支給するもので、PTは毎月一五〇万レアルを受け取っている。基金の資金は使用目的が党運営費、選挙人登録費、集会費、人件費の四つに限定されており、大統領夫人の旅行費に当てることは法律で禁じられている。違反が認められれば同基金は一年間閉鎖される。
同負債を肩代わり決済したと九日に認めた小企業支援期間(Sebrae)のオカモト総裁は十日、決済は現金で行われ、PTの領収証など決済を証明するものはないと述べた。同総裁の気前のよさに疑問を抱いた同CPIは、同総裁の機密開示を要請した。野党は同総裁が決裁者として名前を貸したとみている。また、ヴァレーリオ氏が肩代わりしたともみている。