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コラム 樹海

 どなたかコスモスの栽培法をよく知っている人がいたら、ポッソス・デ・カルダスの松尾三久さんに教えてあげてくれませんか――。松尾さんは、しばしば紹介しているように、ポッソスで(柔道の)「センセイ」として知られる、気持の優しい大きい人だ。六十二歳。自称「寒稽古屋」で、バストスや南マ州にも出向いて指導している▼松尾さんは、自分が柔道を教えている学校や幼稚園のジャルジンが殺風景なので、コスモスの花でいっぱいにしたいと考えるようになった。市内にポツン、ポツンと咲いているので、気候的には咲くと確信していた▼一昨年末、信州の姉夫婦にタネを送ってもらい、ジャルジンをよく耕し、肥料を入れて、ていねいに播いた。ところが、昨年、コスモスは丈(たけ)が大きくなるばかりで花をつけなかった。あげくは五月の降霜で真っ黒になって枯れてしまった▼その後、市内でかなり広く開花しているコスモスの群生をみた。早速、生徒を連れて行き、大きな袋一杯タネを採取した。播種したのは十一月のお盆のころ。前回、ていねいに播いて失敗したので、六つのジャルジンに大ざっぱに牧草をつくる要領でやった▼開花は今年の聖週間ごろと楽しみにしていたが、咲かなかった。六月になってほんのわずか花をつけた。タネをもらった群生地にもう一度出掛けたが、雑草と一緒にまとめて処分されたあとだった▼松尾さんの郵便受けは、Mitsuhisa Matsuo CP 942 Pocos de Caldas MG 37700―000 (神)

05/08/12