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熱烈歓迎に感動した!=サ・アンドレー=白寿会月例会へ日本からのお客さんら=老人クラブのあるべき姿=随所に心からのもてなし

2005年8月11日(木)

 ブラジル日系老人クラブ連合会(重岡康人会長)は、九日、ABC文化協会(清水明カルロス会長)会館で、サント・アンドレー白寿会(高原勝弘会長)との交流会を行った。同会創立三十周年を祝うために来伯した日本、パラグアイ両国関係者も参加。熱烈な歓迎を受け、口々に「感動した」と、交流を大いに楽しんだ。
 午前中は同市内観光をし、市営ペドローゾ公園・高崎ガーデンへ向った。群馬県高崎市は同市と一九八一年に姉妹都市提携をしている。霧がかかる中、一行は同園内「拓魂」の碑の前で記念撮影を行い、先没者の霊に思いを馳せた。
 その後同文協を見学。カラオケルーム、ビリヤードなどの娯楽施設を見て「こんな施設を私どもも是非建設したい」と感想を話していた。
 食事を挟み、第三百八十回白寿会月例会が開催された。来賓挨拶で永井愛子全国老人クラブ連合会副会長は「本日はお招き頂きありがとうございます。皆様の心遣いと笑顔に感謝します」と挨拶し、「現在、老人クラブで変化してきていることは、女性が活躍しているということ。でも変えてはならないことがあります。それは自らの幸せは自らで築こうということ。白寿と遠慮なさらずに万寿とでもおっしゃってください」と述べた。また、高崎市の高崎長寿会連合会に連絡したところ、廣岡三四郎会長のメッセージ、同会員の手作り民芸品を預かってきたそう。高原会長は「これは今日発表せず、次回の月例会で発表しますのでお楽しみに」と話した。
 石田完パラグアイ日系老人クラブ連合会副会長は「ブラジルの方たちの生き方、活動の仕方はお手本です。パラグアイに帰ったら、足元から見直して一からやり直さなければならないと感じた」と感想を述べた。
 植松紀子「百歳万歳」編集長は「月例会というから、ちょっと見学するくらいだと思ったけど、こんなに盛大に迎えてもらってびっくりし、とても嬉しいです」と喜びを表した。また「老人クラブというのは、このようににこやかに顔を合わせて楽しいと思って交流するのが大切なんだとわかった」と感心した様子だった。
 その後、白寿会ダンス部がおそろいの衣装を身につけカントリーダンスなどを披露。また、今回特別に同市役所老人部が民族舞踊、タップダンスを披露した。老人が元気に踊る姿を見て、会場は多いに盛り上がった。歌手のSORAKOさんは昭和の曲『しかられて』『浜辺の歌』を出席者たちとともに歌い、中には涙を浮かべる人もいた。さらに八月生まれ八名の誕生日会を行い、大きなケーキが振る舞われた。
 重岡老ク連会長は「今日の目的は、皆さんと一緒に親睦を深めることでした。皆さんがずらっと並んで私どもを迎えて下さって涙が出る思いでした」と感動を顕にした。高原会長は「たいした歓迎ができなくて申し訳なかったけど、交流できてよかった」と話した。
 サンパウロ市から会に参加した西沢ていこさんは「すごいね、ここは。みんなで協力しあって素敵な会。昼食もお茶やカフェーを出してくれたり、気を遣ってくれて本当にサービスがいい」と絶賛。日本から訪れたブラジル京都文化協会常任理事の岡本光幸さんも「この盛大さにびっくりした。感動した。何回もブラジル来てるけどこんなんは初めて」と話した。