2005年8月10日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】九日朝に実施予定の裏金CPI(議会調査委員会)で広告業者のマルコス・ヴァレーリオ氏は、ルーラ大統領の選挙運動の責任者だったドゥーダ・メンドンサ氏が一五五〇万レアルを受け取ったと証言するとみられている。
ヴァレーリオ氏の弁護士によると、同氏の経営する広告会社SMPBの口座から約六一五万レアルを引き出した市警のアウヴェス氏とレストラン経営者ノヴァエス氏らと、メンドンサ氏との関係を取り持ったのは、ミナス・ジェライス州の為替業者のアントーニオ氏で、メンドンサ氏がアントーニオ氏を指名したという。またソアレス労働者党(PT)前財務担当の指示で資金の提供が行われたことをヴァレーリオ氏が認めた。アントーニオ氏はメンドンサ氏ら三人とは面識が一切ないと、受け取りの仲介を否定している。
メンドンサ氏の共営者で、ヴァレーリオ氏の口座から最も多額の金を引き出したジウマール・F・シウヴェイラ氏は十日朝、郵便局CPIで裏金について証言する予定。シウヴェイラ氏はルーラ大統領や家族と懇意の仲で、二〇〇二年の選挙以後、大統領とマリーザ大統領夫人のイメージ戦略を担当している。ヴァレーリオ氏によると、シウヴェイラ氏は〇三年の間、一五五〇万レアルを受け取ったという。
メンドンサ氏の会社は、ヴァレーリオ氏に支払われた金の大部分はルーラ政権発足時に費やされた大統領就任式、飢餓ゼロキャンペーンなどの費用に当てられたとコメントしている。