2005年8月6日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】郵便局汚職議会調査委員会(CPI)であいまいな証言しか行わなかったヴァレーリオ氏は四日、エスタード紙とのインタビューに応じ、労働者党(PT)に対する銀行融資はすべて、ジルセウ前官房長官が「政治的保証人」になっていたと語った。しかし、「デルービオ(ソアレスPT前財務担当)は大統領の名前を一切出さなかった」と、大統領は何も知らなかったことを明らかにした。
同氏はミナス銀行とルラル銀行の幹部らも前官房長官が融資交渉に加わっていたことを知っていたと述べた。「なぜ銀行が融資したと思う? ソアレスやヴァレーリオの保証で融資する銀行家がこの国のどこにいる? 背後に保証があると知っていたから融資を行ったのだ」と、背後の保証は前官房長官だったことを指摘した。
「犬のような忠誠心を持っていたデルービオは、ジルセウと話さずには何もしなかった」。前官房長官は新たな融資のたびに前財務担当から報告を受け、PT執行部への送金は逐一確認していた。またミナス、ルラル銀行の幹部と面会していたという。
同氏によると、銀行融資と資金配布は二〇〇二年大統領選挙後に始まった。決選投票の際に旧友のギギマランエス下議(PT)に近づき、年内にジルセウ氏やPT幹部と面識を持ったという。
「今、自分の人生はめちゃくちゃ」で、何も失う物はないと自認する同氏は、「自分が知っていることは全て、しかし一度にではなく、じっくり小出ししながら話し、ひと騒動もたらしてやる」と述べた。また、ソアレス前財務担当と共に歩んだ時間は決して後悔していないことを強調した。