2005年8月4日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】パロッシ財務相は二日、リオデジャネイロ市で開催され、スノー米財務長官も出席した会合で、ブラジル経済は脆弱な点を抱えているとルーラ大統領が先週述べた発言内容と同様の見解を示した。
「大統領の発言は正しい。しかし、私はこの世界で経済に脆弱な点が全くない国を知らないことも申し上げたい。脆弱な点は経済活動にはつきものだ」と同相は述べ、また、現行の為替政策に対する批判への回答の中で、ブラジルへの資本流入を管理する可能性を一切否定した。
短期的資本の流入管理はデルフィン・ネット元財務相が主張するもので、元財務相は一日にもサンパウロ市で、レアル高騰抑制を目的とした資本流入の管理を訴え、インフレ抑制のための為替政策を批判していた。
パロッシ財務相は大統領と自身に汚職の告発が及ぶ懸念を示さず、「政治の問題は政治対策で、経済の問題は経済対策で解決される」と述べ、財政状況、インフレ抑制に示される経済の基礎的条件の強化が今後も続くと評価した。
一方、スノー長官は講演の中で、「パロッシ財務相は良い政策を実施している」と、公共債務の国内総生産(GDP)比の低下、インフレ抑制、輸出増加を取り上げつつ経済政策を賞賛し、「ブッシュ、ルーラ両大統領の仲も良い」と、両国間の良好な関係を強調した。