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東西南北

 8日未明、サンパウロ州サントスにあるナイトクラブを出た21歳の男性が、15人ほどの集団に襲われる事件が起きた。店内では事件の前、被害者が同性愛者であることを示す動画が1カ月ほど前からネットで流れていたのを見た客が、同氏をさして「あのビデオの男だ」と指摘したことでちょっとした騒ぎとなったため、同氏が帰宅しようとした際、同性愛嫌悪者と思しき集団にからまれた。その動画は被害者の元恋人が別れた腹いせに発表したもので、本人は録画されていた事実に気づいてなかった。また、この男性と遊びに来ていた女性の友人も襲われ、うち1人は妊婦だった。寛容さが望まれるところだが。
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 11日、セアラー州フォルタレーザで45歳の陸軍副中尉が9歳の息子と妻に睡眠薬の服用を強要し、自らも飲んで自殺を遂げようとしたところ、息子が死亡。妻と軍人は一命を取り留めた。副中尉がなぜこのような行為に至ったかは不明だが、息子は自閉症を患っていたという。副中尉は殺人罪と、家庭内暴力を規定したマリア・デ・ペーニャ法に基づき、夫人への暴力罪で起訴される見通しだが、睡眠薬の症状が重く、現在軍の病院で治療中だ。
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 教育省は12日、8日と9日に行なわれた国家高等教育試験(ENEM)の解答を発表した。これにより受験者は、マークシートで回答した部分の得点を確認できる。今年のENEMは約620万人が受験しており、作文を含む総合得点が発表されるのは来年の1月第1週の予定だ。今月末にはFuvestもあり、受験生にはあわただしい日々が続く。