パラー州のトメアスー文化農業振興協会(乙幡アルベルト会長)に対する「草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式」が先月24日、同協会体育施設で行われた。約11万3千米ドルの供与により、総合体育教育施設の建設が実現した。
小林雅彦在ベレン領事事務所長、同市市長代理、トメアスー第一移住者の山田元さんらのほか、地元小中高等学校の生徒、教員ら約400人が参加した。同施設は日系・非日系を問わず、地域の発展に資する人材育成を行うために利用される。
乙幡会長は「日系学校は今年設立12周年を迎えたが、体育館の建設は長年の夢であった」と関係者の協力に感謝を述べた。
小林所長は「体育教育施設は日系社会のみが裨益対象となるのではなく、広くトメアスー市民の生活向上に資するもの。来年の日本ブラジル修好120周年を祝して、本施設で多くの行事が開催されるよう願う」と話した。