2005年8月18日(木)
芸術家の鈴木セシリアさんが経営する和紙の専門店、ワールド・ペーパー(ヴィラ・マダレーナ区ベルミーロ・ブラガ通り49)。この店で和紙を購入している芸術家や趣味で手芸をする人ら三十人の作品が、今月三十一日まで同じルーアのカフェ・アプレンジスで展示されている。
この企画は、同カフェのシレーナ・ファリアさんやフォーリャ・デ・サンパウロ紙の記者ジルベルト・ディメンステインさんらが活動するNGO団体、シダーデ・エスコーラ・アプレンジスの活動の一環で、月ごとに店内で絵画などの展示をしているもの。昨年六月に和紙の作り方や種類などの説明をした展示が大好評だったことを受け、今年八月もワールド・ペーパーが展示をすることになった。
「せっかくやるなら同じことではなくて、和紙がどんなふうにトランスフォルマするか見てもらいたい」と鈴木さんが提案し、版画や貼り絵、折り紙、押し花、照明、コラージュ、書道、墨絵など、和紙を使った様々な芸術作品が店内に展示されている。制作者は日系、非日系のアーティストら。和風の押し絵から、折鶴をあしらった洋風の照明などまさに十人十色の和紙使いだ。
それぞれの作品は展示されているというより、和紙のアートでカフェを装飾しているよう。店内は昼食にやってきた一般客でにぎわうが、彼らは少し柔らかい和紙の雰囲気を楽しんでいるよう。シレーナさんに来客の反応を聞くと「興味を持ってどんな素材なのか聞いてくる人やじっくり鑑賞していく人もいます」と和紙アートは好評のよう。
鈴木さんも「これでまた和紙を知ってもらうよいきっかけになると思います」と話す。
問い合わせはワールドペーパー(電話=11・3082・8999)またはカフェ・アプレンジス(電話=11・3819・1035、ベルミーロ・ブラガ通り186)まで。