2005年7月29日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】ブラジル社会民主党(PSDB)ミナス・ジェライス州支部長のナルシオ・ロドリゲス氏はフォーリャ紙のインタビューで、一九九八年ミナス州知事選決選投票に向けた同党アゼレード候補の選挙運動で、もう一つの資金源があったことを認めた。
同州地方選挙裁判所によると、アゼレード候補の選挙費用は八五五万五八〇〇レアルと、コーバスサンパウロ州知事候補(七六四万レアル)や対立候補だったイタマル・フランコ候補(二八七万レアル)を抜き、全国で最高額だった。
しかし同氏は、資金源が党と関与したものでなく、選挙費用の大部分を占めてはいなかったとし、また自身も連邦下議に立候補していたこともあり、選挙運動の采配はワルフリド・マレス・ギア氏(ブラジル労働党、現観光相)とクレーシオ・アンドラーデ氏(現ミナス州副知事、自由党=PL)が振るっていたと述べた。
一方、アンドラーデ副知事はギア観光相が選挙運動の責任者で、自身は選挙資金に関与していないと主張。同副知事は同年の知事選の副知事候補で、選挙の一カ月前まで広告会社SMPBの共同経営者だった。
PSDB党首でもあるアゼレード上議は八月二日までに郵便局CPIに自主的に出席し、九八年の知事選の資金源について説明を行う考えでいる。野党議員らは、同上議のCPI出席でジルセウ前官房長官の喚問への道筋がつけられるとみている。与党側も前官房長官の喚問は避けられないとしているが、二日の下院倫理委員会での証言後のCPIへの喚問を望んでいる。
セーラサンパウロ市長は二十七日、自党党首である同上議を「真面目で正直な男」と評価し、選挙資金についてはミナス州での出来事であり、現在の政治危機とは比べようもないと述べた。アウキミンサンパウロ州知事も同じく同上議を擁護したが、党首の辞任について、必要ないが、出処進退は本人が決めるべきとその可能性を示唆した。