六月に百年祭開始イベントとして豪華晩餐会が行われたが、五千レアルの赤字だった。これだけ見れば「赤字ならやらない方がよかった」との意見も出る。イベント委員会代表は「今回は投資。今後スポンサーになってくれそうな会社、協力しそうな人を無料でたくさん呼んだ」と開催前に主旨説明していた。もちろん投資は必要。長いスケジュールで考える大事な考え方だが、なぜ今回は赤字でいいのか、肝心の全体像が見えないと説得力に欠く▼あと三年をきった本番まで、どんなスケジュールで盛り上げていくのかという全体的な予定表が、そろそろ出来てもいい。この時期にはこんな事業を始めるとか、何カ月ごとにこんなイベントをやるなどが一目瞭然に分かるようなものだ▼それに先般のイベントは、上流階級向けのおもむきの強いものだった。もっと一般コロニア向けのランサメントもやるべきでは▼先日、祭典協会幹部と話をする機会があった。「文協会長選挙以来まったく動きが見えないが」と尋ねると、「市条例が変わるのを待っている」との返答。日伯総合センター計画を再検討するに当たって建蔽率の問題があるという。これは敷地面積に対して、どの程度の建築面積を作れるかを表すもの。現在は駐車場を含めた計算のために大きな建物を作れない。八月の改正で、駐車場を省いた計算にできる可能性があり、それを待っているのという▼説明されれば活動状況も分かる。みなが関心あることだけに広報活動もしっかりやってほしい。 (深)
05/7/21