7月16日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】下院議員らに裏金を毎月支払っていた疑いを持たれているマルコス・ヴァレーリオ氏は十四日、ブラジリアの連邦法務局で八時間あまりを過ごし、知っていることすべてを話す代わりに自身の罪を軽減してもらうという、司法取引を申し出た。
同氏は政治家と行った金の取引すべての証拠を保管していると語った。証拠は銀行の預金証書などで、百個の保管ケースに収められ、農場の金庫に保管されているという。これらの書類で、同氏の経営する会社が政治家のために行った資金洗浄(マネーロンダリング)の経過がつかめるため、それは「まさに爆弾」と同氏の弁護士は述べた。
次々と辞任した労働者党(PT)幹部らとの関係の詳細に加え、ミナス・ジェライス州ブラジル社会民主党(PSDB)の選挙運動資金や、ブラジル民主運動党(PMDB)のために行った資金洗浄についても同氏は明らかにする決意をした。また、アレンカール副大統領とも関わるエピソードを話すことを約束。外国のタックスヘブンにある口座など、大統領府を震撼させる情報を手にしているという。
同氏の情報がすべて真実なら、それはジェフェルソン下議の告発を超える衝撃を与えると推定される。今回の司法取引申し出も同下議の作戦に触発されたもので、政治家に見捨てられ、すべての濡れ衣を着せられると見た同氏は、守勢から攻勢に回る決断を下したようだ。