7月16日(土)
百周年を機にリベルダーデの更なる活性化を――。リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)は、「将軍リベルダーデ」と名付けられた大型商業センター構想案を日本祭り「フェスチバル・ド・ジャポン」(十五日~十七日)でブースを設けて紹介、説明することになった。
池崎会長が買収したアチカの土地七千六百平方メートルに、卸売り業者を中心とした日本製品を取り扱うセンターを建設する。総工費の見積もりは七千五百万レアル。現在のアチカ・ビルを残したまま、ファグンデス、ガルボンブエノ、バロン・デ・グアッペにそれぞれ一棟ずつビルを建設する予定だ。
この土地は元々、百周年記念事業用に購入したものだが、肝心の祭典協会側からは文協会長選挙以降、まったく打診がないという。そのため、少しでも自力で進めるべく公に説明することになった。
ビルの一つは文化イベント施設や事務所専用、もう一つはボーリング場などのレジャー施設や飲食店(三十~五十軒)が入る見込み。残りは、エステやペット専用のクリニック、結婚式場など若者向けの店に入居してもらう構想だ。
さらに、歯医者や眼科などの医療機関、銀行など「ここに行けば何でもある、というセンターにしたい」と網野弥太郎評議員会長は話す。
また、地下四階分を約千五百台分の駐車場にする。うち一階分は、地方からも仕入れに来る大型バス約五十台分が駐車できるように天井を高くする。ヘリコプター離陸場も設置。池崎会長は「小さい市街電車のようなものを作って、メトロの駅に直結したい」などの案も話した。日本祭りのブースではこれらの内容を図解や写真などで紹介、詳しく説明する。
当日は、ACAL会員カードの説明や受付けも行う。これは東洋人街の加盟店はもちろん、サンパウロ市内千軒の飲食店、食料品店、みやげ物店、病院、予備校などで料金割引になるカード。入会金は五レアル、今回から新しく始める同商工会独自のサービスだ。
この大型商業センター建設でリベルダーデ区の活性化を図ると同時に、日系人のシンボルとしての存在感をさらに大きいものにしたいと池崎会長は力説する。「みんなでセンターを建設しましょう」と、一口五万レアルからの投資を呼びかけている。
デカセギ帰りの人たちや地方在住者からの投資にも期待している。「日本人街再活性化を計るため、南米全ての日系人に呼びかけていきたい。将来的には外国市場も狙う」と抱負を語った。