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年金受給者への融資再開へ=詐欺被害で5月以降中断

7月13日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】社会保障省は一日から、市中銀行による年金受給者への融資を再開する決定を下した。年金受給者に貸し出して返済月賦を月々の年金支給の口座から引き落すコンサイメント融資。五月に四十三人の年金受給者が借りてもいない融資の返済で口座から金をだまし取られたことが発覚して以来、この種の融資は中断されていた。
 新しい規制では、貸出しは暗証番号か署名に限り、従来の電話による勧誘は禁止された。また貸出しの際は金利を明記するほか、延滞金利や全ての徴収経費の内訳を書状で通知することが義務づけられた。これにより借りる方は、入金額と返済額が一目で分かるようになる。この義務づけはこれまで同省に寄せられた二千件に上る苦情や問合せの結果によるもの。現在融資が認められている銀行は三十三行あり、BMGが三六・六%でトップ、次いで連邦貯蓄銀行が二七・三%となっている。