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日系社会の新戦力=JICAボランティア歓迎会=青年は全員が女性=シニア合わせ29人

7月6日(水)

 六月三十日に来伯したJICA日系社会シニアボランティアおよび第二十一期日系社会青年ボランティアの歓迎会が四日午後七時から、リベルダーデ区のホテルで開かれた。丸橋次郎サンパウロ首席領事をはじめ日本政府機関、日系団体代表者、ボランティア引受先の関係者などが出席。ブラジルで新たな生活に踏み出す二十九人を激励した。
 このたび派遣されたのはシニアボランティアが九人と、青年ボランティアが二十人。これまでJICAの日系社会ボランティアは一月、六月と年に二回派遣されていたが、来年からは六月のみの派遣となる。
 あいさつに立った丸橋首席領事は「シニアボランティアはその経験を、青年ボランティアはその若さを生かして、それぞれの団体で力を発揮してほしい」と述べ、「二年の任期が過ぎた後でも日伯両国の懸け橋となってがんばってもらいたい。公私ともども有意義な滞在となるよう願います」と言葉を贈った。
 続いて、新任のボランティアが一人一人自己紹介。今年の青年ボランティアは全員が女性、そのほとんどが日本語教師だ。以前にブラジルを訪れたことのある人、初めての人、中には日本やブラジルで日系人の親切に触れた思い出を語る人もあり、それぞれが今後の意気込みを語った。
 北海道出身の山崎由加里さん(サンパウロ日伯援護協会派遣)は日本で八年間ヨサコイソーランの指導や振り付けに当たってきたという。「この面でも何か協力できれば」。
 シニアボランティアの住田育子さん(バイア日伯文化協会連合会派遣)は今回、シニアとしては二度目の来伯となる。前回の任地はトメアスー移住地。「いい経験でした。今回またブラジルに来られて嬉しいです」と住田さんは語る。
 上原文協会長の音頭で乾杯。上原会長は「二年の間、できるだけブラジル人になってください。そして日伯交流の礎になってください」と、歓迎の言葉を贈った。乾杯後、JICAブラジル事務所の小林正博所長も会場を訪れた。
 新任のボランティアは七日までサンパウロで研修を行い、それぞれの任地に向かう。
 今回派遣されたシニアボランティアの氏名、派遣先は次の通り(青年ボランティアは既報)。中山忠治(カサドール日伯体育文化協会)、高橋久子(憩の園)、宇野妙子(ブラジル日系老人クラブ連合会)、竹村雅義(南マットグロッソ州日伯文化連合会)、西出幸代(ノロエステ日本語普及会)、加藤眞理(聖南西文化体育連盟)、安井朝の(モジダスクルーゼス文化協会)、今井純子(リオデジャネイロ州日伯文化体育連盟)、住田育子(バイア日伯文化協会連合会)。