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不渡小切手、3カ月で急増=長期ローンの氾濫も一因

7月1日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】銀行口座の預金残高不足による不渡小切手(シェッケ・セン・フンド)の数が五月に、調査史上二番目に多くなった。一九九一年に調査が始まってから現在までの最高は今年三月で、五月はこれに次いだ。四月も史上三番目を記録し、ここ三カ月間に不渡小切手が急増していることを示した。金融筋では、改善されない失業率と金利高による小売価格の上昇が原因とみている。また拡販作戦により長期ローンが氾濫したことも要因として指摘している、
 五月の不渡小切手は前月比で一・〇五%、昨年五月比では一七・一%の増加となった。小切手振出し数は一億七千十枚で、このうち三百二十七万数が不渡りとなり、千枚当たり十九・二枚の比率となった。これまでの最高は三月の二十・八枚で、四月は十九枚だった。昨年の五月は十六・四枚を数えた。
 今年一月から五月までの累計では小切手振出し総数八億千七百九十万枚に対し千四百七十八万枚が不渡りとなり、千枚につき十八・一枚の比率となった。昨年同期の比率が十六・二枚だったことから、今年は一一・七%の増加となった。