6月30日(木)
ブラジル太鼓協会(渡部一誠会長)は日本太鼓連盟から教師を招き、各地で講習を行なっている。
来伯したのは、一級公認指導員の渡辺洋一さんと、息子の直人さん。七月十一日まで太鼓チームのある町を巡回指導中だ。
創立三年目のブラジル太鼓協会が、日本太鼓連盟から指導員を迎えるのは初めてのこと。二十六日に国士舘スポーツセンターで開かれた講習会には十チーム・百人あまりが技術を学ぼうと集まったという。
渡辺さんは「やる気がすごい。食らいついてくる。でも、子どもの頃から親しんできたリズムがブラジルと日本では違うので、叩き方の前に日本的な雨や雪の効果音や、太鼓の歴史を知ってもらうことから始めている」と話す。
ブラジルで『クンパククンパ』と教えられているリズムを、『てんてけてん』の日本語で指導し直しているという。「そういった細かいことも残していかないと伝統は続かない」。
一方、助手の直人さんは「意外にみんな大人しい。もっとブラジル色が強いかと思っていました」と印象を語った。
「七月十日は国士舘で参加団体の練習成果が披露できると思います、見に来てください」と、二人は呼びかける。練習は十時から。
指導日程は次の通り。三十日=ジュンジアイ、七月二、三日=ロンドリーナ(リーダー対象)、五日=サンパウロ、六、七日=リベイロン・プレット、九、十日=国士舘スポーツセンター。