6月29日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、時事二十八日】中央銀行は二十七日、五月のプライマリー黒字(債務償還分を除く財政黒字)が六三億一〇〇〇万レアルに達し、五月としては過去最高の記録と発表した。前年同月は五八億三九〇〇万レアルだった。
同月までの一年間の黒字は、同期の国内総生産(GDP)の五・〇二%と、過去一年間の黒字は連続五カ月上昇した後、四月の五・〇五%からわずかに低下した。年初からの累積黒字は、前年同期比の三八二億六八〇〇万レアルを大幅に上回る五〇三億二六〇〇万レアルとなり、同期GDPの六・五七%となった。プライマリー黒字の今年の政府目標はGDPの四・二五%にあたる八三八億レアル。
五月としては過去最高であっても、同月の公共債務一三七億一〇〇〇万(利子を含む)の支払には不足し、財政収支は同月、七三億九〇〇〇万レアルの赤字となった。
連邦、州、市、公社を含む累積公共債務は五月に九五七〇億五七〇〇万レアルに達した。GDPに占める割合は五〇・三%を占め、四月の五〇・四%からわずかに低下した。過去一年間では一・四ポイントの低下。中銀の予測によると、プライマリー黒字の目標が現在と同じ場合、六月に同債務は微増、年末までにGDP比は〇四年末とほぼ同じ五一・三%にまで上昇するという。