6月29日(水)
今年十月に予定されている、銃器の販売禁止を問う国民投票の下院での承認が遅れ、三十日までに承認されないと投票が実施できなくなる恐れが出てきた。こうした状況に危機感を抱いたユネスコは、下議らの意識を高めようと、ブラジルでの銃器による殺人の惨たんたる状況を二十七日に発表(本頁記事参照)。
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ブラジル海軍のヘリコプターが二十七日夕、リオデジャネイロ市南部フラメンゴ区の大学構内に墜落炎上し、乗員二人が死亡した。事故当時構内にいた約千五百人の学生に死傷者はなし。目撃者によると、墜落前にヘリはきりもみし、機体からすでに炎が上がっていたという。
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リオ市のファベーラ、ロシーニャで二十七日朝、警官と麻薬密売人らが激しい銃撃戦を展開、流れ弾に当たって少年(15)が死亡、三人がけが。
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サンタカタリーナ州西部の国道二八二号線で二十七日夕、バスとトレーラ―が衝突し、九人が死亡、三十人がけが。
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サンパウロ州政府は二十七日、民間企業に管理を委託した幹線道路の通行料金を七月一日から平均で九・〇八%値上げすると発表した。イミグランテス道は十四・八レアルになる。これは総合市場物価指数(IGP―M)に基づき過去十二カ月分の調整を行ったもの。バンデイランテス道は五・一レアルへ。
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サンパウロ市役所のカーザ・ヴェルデ区長は、宣伝広告の市公有地での無断設置取り締まりを看過するよう指示した。そのやり取りは報道陣に録音され、ラジオ・バンデイランテスで放送された。セーラ市長は、同区長を更迭。同公有地は親睦団体に営利目的としない条件で市が賃貸していたが、民間企業が無断で広告宣伝に利用していた。