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白寿者=今年は31人=文協で表彰式=「120歳まで頑張る」

6月28日(火)

 移民百周年を見届け、百二十歳まで頑張ります―。
 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は二十六日午前九時から、白寿者表彰式を行った。今回協力したスダメリス銀行の清水オリジオ取締役、近藤カズマサ(ガルボン・ブエノ)支店長も来賓として出席した。
 今年表彰されたのは三十一人(うち五人が百歳以上)。会場には姿を見せなかったが、最後の笠戸丸移民、中川トミさんも今年白寿を迎える。
 白寿を迎えながらも、今回の表彰式前に亡くなった故人に一分間の黙祷が捧げられた。
 あいさつに立った上原会長は、会場に駆けつけた被表彰者たちの家族や、若い世代の出席者を見回し、「老木は老木の美しさ、若木は若木の美しさ。開拓に尽力され、白寿を迎えた皆様にコロニアを代表して感謝したい」と述べた。
 サンパウロ総領事館の沖田豊穂領事(日系社会担当)は、「日本人の長寿は世界中に知られています。海外最大の日系社会を持つこのブラジルでも同様で、社会人、家庭人として日系社会の発展に尽くしてこられた」と労をねぎらった。
 式に出席した十三人の白寿者とそれぞれの代表者に表彰状、記念品、金一封が贈呈された後、被表彰者代表として森広登さんが舞台中央に立った。
 「私たちは明治、大正、昭和、平成を通して約百年を生きてきた。感慨無量で夢のような現実です。三年後に控えた移民百周年を見届け、百二十歳まで頑張りたいと思います」と、九十九歳とは思えないほど張りの声で述べた謝辞に大きな拍手が送られ、感極まって目頭を押さえる来賓の姿も見られた。
 今回の白寿者表彰を受けたのは以下の三十一人。
 山城キウコ(沖縄)伊藤通代(愛媛)上野はるの(宮崎)吉岡かおり(石川)加藤ミス(山形)桐原一男(熊本)中川トミ(熊本)大原綾子(滋賀)星加潔(愛媛)森広登(岡山)竹原ヨシコ(広島)高山辰雄(石川)丹羽義雄(兵庫)東ハマ(熊本)上地弘英(沖縄)宮里松種(101・沖縄)鎌田とく(宮城)田中コマツ(福岡)沖本ハルコ(広島)辻文雄(宮崎)清水明雄(長野)阿部豊吉(宮城)佐藤ツギ(福島)宗像とみ(100・福島)北条茂(102・東京)明神艶子(100・高知)中野サツミ(福岡)大白マツ(沖縄)前田カナ(102・沖縄)山城粒吉(沖縄)河合武夫(三重)。