ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

バッテパッポ

6月24日(金)

 一〇億レアルに及ぶ脱税容疑が発覚したビール業界二位のスキンカリオール社の本社工場があるイトゥ市では、二千七百人の従業員が戦々恐々の不安な毎日を過ごしている。五人のオーナー経営者と四人の重役陣が検挙され、会社の舵取りが停止してしまったためだ。拘留が長びけば工場閉鎖の憂き目となり、直接、間接的に一万人が職を失うことになる。イトゥ市では税収の一〇%に相当する月四〇万レアルの商品流通サービス税(ICMS)の収入がストップし、打撃をこうむることで頭を抱えている。
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 七月の学校休暇で行楽などの旅行のシーズンとなるが、未成年者の旅行には必ずしも裁判所などの旅行許可書が必要ではない。十二歳から十八歳までは国内では一人で旅行できる。十二歳以下は片方の親、祖父母のいずれか、十八歳以上の兄や叔父が一緒だと問題ない。親戚以外の人と旅行する場合、両親や祖父母のいずれかが許可証を書き、登記所で発行証明をして託する。海外旅行の場合、両親や祖父母が同行すると許可証は必要ではない。片方が同行する時は、一緒に行かない父母や祖父母が許可証を発行すれば良い。
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 韓国系の十一歳と十歳の兄妹が誘拐から四十日ぶりに解放された。身代金は払わなかった。というより工面できなかったのだ。犯人らは当初百万レアルを要求、その後二十万レアルまで金額を下げたが応じないことから、あきらめて解放したものと思われる。父親の韓国人ロベルト・チョーさん(49)はボンレチーロで洋品店を営んでいるが、赤字が続いているとして、犯人らとの電話交渉で「どうやら相手を間違えたようだな。私は一銭もない」と繰り返したと苦笑いする。子供らは誘拐された自宅に近いコンデ・デ・サルゼーダス通りとコンセリェイロ・フルタード通りの角で解放され、警察に保護された。

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