6月24日(金)
ロンドリーナ文化体育協会(ACEL・鈴木勇会長)は十九日、日本移民先亡者慰霊祭をパラナ州ロンドリーナ西本願寺で行った。三百人以上が出席、法要は中山哲也さんの読経の中、全員が焼香し、しめやかに先人への祈りが捧げられた。
追悼の辞として平間靖旺評議員議長は「ロンドリーナの恵まれた環境を活かし、先人たちは農業をはじめ、さまざまな分野で活躍された。私たちはますますの発展へ向けて努力したい」と祭壇に語りかけた。
慰霊祭の後は敬老会が開かれ、ACAL高齢の集いのメンバーが集まった。出席者のうち百十四人が八十歳以上の高齢者。さらに九十歳以上が四十名もおり、人数が発表されると「おおー!」と驚きの声が上がった。
中川トミさんをはじめ、八十歳以上の該当者には記念品が用意され、各組ごとに渡された。
和やかなムードで会話がされる中、舞踊やカラオケが披露され、会場は大いに盛り上がった。中川さんもブラジルの童謡とボンスセッソ青年会の歌を独唱。「歌はよくわからない」と謙遜しながらも、堂々と力強く歌い上げ、唯一の笠戸丸移民の健在ぶりに来場者は盛んに拍手を送った。