6月21日(火)
第十一回ジェトロビジネス日本語テストが十九日、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区のブラジル日本語センターであり、計六十七人が受験した。(1)ビジネスに特化した試験の実施による日本語の普及・向上(2)同テスト結果の進出日系企業等による職員採用時における判断基準としての使用(3)同種企業に勤めている職員自身のインセンティブ──などが目的。日本を含めて、世界十四カ国で実施された。サンパウロが会場になるのは今回が四回目で、進出企業の従業員や研修生OBらが試験に挑んだ。
四世の佐藤繁レアンドロ君(13)は、父親ジルセウさん(三世)と親子受験。国際交流基金の日本語能力試験一級を既に取得し、教師からビジネステストを勧められた。「聴解問題は難しかったけど、勉強は楽しい。日本語の本を読めたり、友達が増えるから」と手応えを感じた様子。
サンパウロで試験が始まって毎回、受験している中村武男さん(61、二世)は「幼いころに、親が漫画をとってくれ、読むのが好きだった。仕事で日本語を使う機会は無かったけど、定年後力試しをしてみようと思った」と話していた。