6月18日(土)
「うっぷんばらしの場になれば」―。家庭でお年寄りを介護する家族のための講習会、悩み相談する話し合いの場が誕生する。
憩の園を運営する社会福祉法人救済会(左近寿一会長)は二十三日と三十日の午後三時から、「在宅のお年寄りを介護する家族のための講習会サイクル」を文協貴賓室で開催する。
老人病専門医師や憩の園で働く専門家がそれぞれのテーマで講演。質疑応答の時間も設けられる。講演はポ語だが通訳がある。
二十三日は、老人病専門医の高柳ジャッケリーネ医師が「家庭内高齢者介護―健康管理」をテーマに、精神面、痛みと感覚の変化、言葉とコミュニケーションなどの面から介護者が受け入れにくい癖や態度を説明する。憩の園の物理療法士、諸橋タチアーネさんは「転倒を防ぐ」をテーマにリハビリのプランや回復度の推測などについて講演。
二十六日は、看護婦の前田ルジア・アレイショさんが「家庭内高齢者介護―投薬注意」と題し、栄養士の西島エヂナ・かずえさんが「高齢者のための食事療法」を、精神的・身体的要因に基づきながら説明する。
救済会の理事、貴島正子さんは「今までこういった自由に参加できる講演会がリベルダーデではなかった、文協でやるのでたくさんの人に来てもらいたい。介護の気分転換や情報交換ができる場所になればいい」と話す。
救済会が行ってきた在宅介護の講習会では十回の授業で計五百人の受講者があった。講習には一般家庭で介護をする人以外に施設や病院で働く人の参加も多く見られたという。
さらに八月からは、講習会のフォローとして「老人介護者をサポートする会」を憩の園のサンパウロ事務所(サンジョアキン通り381文協ビル4階)で毎月一回(第一木曜日午後三時)開き、介護に関する悩みを話し合ったり、相談を受け付けたりする場を設けるという。
詳細問い合わせは電話11・3208・7248(ナジラさん)。参加無料。