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貧困対策住宅で不正=転売、又貸し明らかに

6月17日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】低所得層への住居対策として建設され、抽選で分譲されたシンガポール住宅だが、違法に転売したり、又貸しをしていることが明らかになり、当局は強制立ち退きに乗り出した。
 今回対象となったのはチエテ川とタマンドゥアティ川の間に位置するパルケ・ド・ガット住宅で、四百八十六家族のうち三十家族が不法入居していた。立ち退き命令書を受け取った家族らは行く先がないとパニックに陥っていた。当局では貧困対策を実施しても、それを利用して金儲けに走る者が多いと苦り切っている。
 市内には二万二千人のシンガポール住居者がいるが、そのうち八千人は違法と見られている。毎月の家賃は五七レアルだが、八五%が長期滞納しているという。