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ブラジルらしさ取り入れ浅草寄席公演=国内8カ所で=来伯4氏抱負語る

6月17日(金)

 ブラジル八カ所、パラグアイ二カ所で訪問公演を行う東京演芸協会(牧伸二会長)のブラジル・イグアス訪問団が来伯した。
 同協会の副会長でもある尺八漫談、はたのぼる団長、相撲形態模写のパーラー吉松さん、江戸糸あやつり人形の上條充さん・福田久美子さんの四人。十六日早朝にグアルーリョス空港に到着、長時間のフライトに疲れた様子ながらも、笑顔で公演の意気込みを聞かせてくれた。
 東京演芸協会からの初めてのブラジル訪問団。言葉がわからなくても見て楽しめる要素の強い演芸がウリだ。
 以前にも南米諸国を訪問した実績がある江戸糸あやつり人形の上條充さんは「これからは日本の外へも見せて広げていこう、こういうものなら喜んでもらえるのではないかと協会の会長に提案し今回実現した」
 「飛行機の中ではずっとブラジル語をつぶやいて練習していた」というのはパーラー吉松さん。「言葉の問題はもちろん、笑いの微妙な間が違うので手探りで頑張ります」。基本的には日本でやっている演目と同じだが、ポ語も交えて修正しながら芸を見せる。
 野菜や水道管など、なんでも楽器にして吹いてしまうというはたのぼるさん、普段は洋服で舞台に立つが今回は着物を着る。ブラジル公演のために「アクアレラ・ド・ブラジル」を用意してきた。マンジョッカを薦めたところ、「マンジョー一致でマンジョッカを使います」と快諾した。
 きょうのサントス厚生ホームを皮切りに、二十九日までで十公演を予定している。サンパウロ市では十八日十二時半からリベルダーデ広場で大道芸を、午後四時半からは日本ブラジル文化協会で公演を行う。