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サンパウロ市などで揺れを観測=チリの地震の余波到達

6月15日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】チリ北部で十三日、強い地震が発生、その余波がブラジルにも達し各地で揺れが感じられ、当局に問合せの電話が殺到する騒ぎとなった。
 地震はマグニチュード(M)七・九の強震で、震源地はチリ北部イキケ市沖合一一五キロの深さ一二キロの地点。これにより同市で二〇軒の家屋が倒壊し、これまで八人の死亡が確認されている。この地震で、ペルー南部、ラパス、ブラジルでも揺れが感じられた。
 ブラジルではサンパウロ州、ゴイアス州、連邦直轄区で、とくにサンパウロ市内では午後八時から九時にかけてラッパやペルジゼス、モッカ、サンタナの各区で揺れがあった。市当局には五十本以上の問合せ電話が鳴った。揺れは、カンピーナス、アメリカーナ、インダイアトゥーバの各市でも観測された。
 ブラジリア大学地質学部は、震源地が深海だっただめ、揺れが深い地層を伝わって広範囲に波及したと見ている。