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過去最多=42県の郷土食=第8回フェスティバル・ド・ジャポン=牛タン、みたらし団子…「お国自慢」が勢ぞろい

6月15日(水)

 県連主催の第八回日本祭(フェスティバル・ド・ジャポン)が七月十五日から十七日まで、サンパウロ市ジャバクァラ区のサンパウロ州農務局イベント会場(Centro de Exposicoes Imigrantes)で開催される。今年は「アニメ・マンガ」をテーマに三日間、各種の催しが行われる。「県連郷土食・郷土芸能フェスティバル」として始まった同イベント。八年目を迎えた今も、郷土食はその目玉の一つだ。開催を一カ月後にひかえ、今回も各地の「お国自慢」が出揃ってきた。今年は過去最多の四十二県人会が出店するほか、国内移住地、国外からも参加する。
 芸能と並んで日本祭の「原点」とも言える郷土食。各県人会のブースには毎年、大勢の来場者が列をつくる。
 今年の郷土食には、神奈川、岐阜、広島、愛媛、富山の五県を除く、過去最多の四十二県人会が出店する。島根、京都は初参加。北海道から沖縄まで、その内容も様々だ。
 北海道からはニシン焼き。先月同協会で開かれたニシン祭りでは六百匹を完売した人気のメニューだ。日本祭りでは四百匹を販売する予定。
 続いて秋田のきりたんぽ。「人手がいるし、最近ではつくり方を教えられる人が少なくなって」と県人会では説明するが、今年で五回目だ。「ないか、と来る人もいますからね」。
 会場でのもちつき風景がおなじみとなった岩手県ブース。近年は他の県人会でももちを出すようになったが、岩手はその先駆けだ。祭りでは三百キロのもち米を準備、雑煮、ぜんざいなど各種のもち料理、白もちなどを販売する。
 このほかにも、宮城の牛タン、新潟の笹だんご、山梨のほうとう。静岡からはうなぎの蒲焼、讃岐うどんに長崎チャンポン、薩摩揚げに沖縄ソバなど、各県がそれぞれ地元の名物を準備。今年初参加の京都はみたらし団子、柴漬けを販売する。
 徳島はワカメや海苔、ソーメンなど郷土の物産を販売する。先日母県で「徳島ブラジル友好協会」が設立した際に訪日した原田昇会長が県側と話し合い、交流事業の一環として今回の物産展が実現した。
 県人会以外には日系福祉団体のほか、国内の移住地や農協婦人部、力行会など各主団体、隣国のアルゼンチン、パラグアイからも参加する。昨年まで兵庫県人会のブースに出店していた弓場農場が今年は単独で参加。グァタパラ移住地が特産品を販売するほか、隣国アルゼンチンからはワインやチーズ、パラグアイのイグアス移住地からは同地の大豆「オーロラ」の加工品などが販売される。