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6月14日(火)

 毎日新聞十二日付けの愛知万博関連コラムで、またもブラジル不参加への嘆きが載った。「最も意外な国の一つがブラジル。今や同じ国連安保理の常任理事国入りを目指すG4仲間。古くから日系移民も多く、最近では、移住労働者が地元の自動車工場で多数働いている。愛知県にとっては最も身近な外国の一つなのだが、『三顧の礼を尽くして要請したが、断られた。もはや日本の魅力がなくなったのか』と万博協会幹部は嘆く」とある。万博は九月二十五日に終わる。その先にある百周年に向け、日本側もそろそろ意識を切り替えてもいいのでは。
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 「風呂にゆっくりつかって、体を温めたい」といった声が聞かれる季節になった。ある販売店で最近、木材でつくった浴槽を売り始めたそう。木のぬくもりに惹かれてか、日系老夫婦が品定めをしているのをよく見かける。大人一人入れる大きさで、二千八百レアルが相場。ちょっと、割高か。店員によると、販売は伸び悩んでいるそう。
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 演歌歌手・井上祐見は、約束どおり、定期便のようにグァタパラ移住地にやって来る。正確にいうと、サンパウロでのイベントに出演すれば、同移住地に足をのばす。確実に日本語がわかる人たちが集団で住んでいる所へ、ということか。コロニアでもっとも行事の多い来月。井上と同様、県連の日本祭りに出演する歌手・中平マリコも同じ。グァタパラに足が向く。